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Ferrari Portofino

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エンジン
はじめに、フェラーリのエンジニアたちは、2016年と2017年に2年連続で「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」を受賞したV8パワーユニットに新メカニカル・コンポーネントおよび特定のエンジン制御ソフトウェア等を導入して出力を600 cv/ 7,500rpmまで向上させました。これはリッター当り156 cvに相当します。


高強度アルミ合金ピストン、革新的な形状のコンロッド、特殊成型のハイタンブル・インテークマニフォルドによって、最高の機械効率を確保しました。適応着火マルチスパーク機能を持つイオン検出システムによって、エンジンの全回転数域で燃費を最適化しました。新型のよりリニアな高・低圧エアダクトによって吸気ロスを削減する一方、ワンピース構造のエグゾーストヘッダーを使用した新デザインのエグゾーストシステムによって排気効率も向上させています。

従来型ポンプに比べて必要となる油圧を最大30%軽減する可変容量オイルポンプによって、機械的効率はされに最適化されました。また、流体力学的ロスを最小限に抑えながら空冷効果を高めた新型インタークーラーがエンジンの性能向上に貢献しています。


Portofinoのエンジンは、1秒未満の迅速なスロットルレスポンスとともに、フェラーリが誇るゼロターボラグの伝統を継承しています。こうした優れた性能は、コンパクトなサイズと低回転質量によって流体力学特性を改善するフラットプレーン・クランクシャフト、コンパクトな低慣性タービン、各シリンダーの排気パルスの干渉を軽減し、圧力を高めるツインスクロール・テクノロジー、圧力波最適化のためにパイプ長を揃えた一体鋳造エグゾーストマニフォルドといった革新的なソリューションの採用によって達成されました。


Ferrari Portofinoは、選択したギアに合わせてトルク伝達量を最適化する、フェラーリが独自に開発した制御ソフトウェアのバリアブル・ブースト・マネジメントを採用しています。ギアをアップシフトしていくと(3速から7速)、エンジンから伝達されるトルクが最大760 Nmまで増大します。これによって高速ギアのギアレシオをさらに高めることで、燃費を改善し、排出ガスを削減できました。また低速ギアの回転数域では別のトルク曲線を採用し、力強く連続的な加速を実現しました。


Cavallino Rampante(跳ね馬)エンジンは、それぞれユニークなエグゾースト・サウンドを備える、という長年にわたるフェラーリの伝統に従ってFerrari Portofino のサウンドも創造されました。
新設計のエグゾースト・ラインに加えて、フェラーリ初の電子制御バイパスバルブを採用することで作動速度と精密さを改善しています。この新バルブは、様々な使用状況に応じてサウンドを変化させます。

 - IGNITION:バルブは閉じたままのため、ミュートされた控え目なサウンド
- COMFORTマネッティーノ・ポジション:バルブが少し開き、特徴的なフェラー リサウンドでありながら都市部および長距離ドライブに適したサウンド
- SPORTマネッティーノ・ポジション:バルブが開き、低回転域からレッドゾーン まで、よりスポーティーで魅力的なサウンドを奏でる

 

構成と軽量化
Ferrari Portofinoの重要な特徴のひとつは、California Tからの大幅な軽量化です。この実現に向けて、フェラーリのエンジニアたちは車輌の様々な面を徹底的に見直しました。

ボディシェルおよびシャシーコンポーネントは完全に見直しが図られ、これまで以上に統合・一体化されました。例えば、旧モデルで21点のコンポーネント構成だったAピラーは、わずか2つのコンポーネントで仕上げられています。最新の製造技術、特に中空コンポーネントを鋳造できる砂型鋳造を導入したことで、軽量かつ革新的なフォルムの一体成型コンポーネントの製造が可能となりました。
これらの技術を用いたコンポーネントの一体化によって、剛性も35%強化されました。細部では、ボディシェルの溶接部分の長さを旧モデル比で30%短くし、アッセンブリー品質のさらなる改善も図っています。
同様に、ボディワークおよび外部コンポーネントも合理化と軽量化を推し進めています。例えば、可動メカニズムを含めて完全新設計のリトラクタブ・ハードトップは、California Tに比べて軽量となりました。
インテリアにも同じように入念なリサーチを実施しました。シート構造は完全に見直し、マグネシウム合金を採用することで軽量化が図られています。新エアコンシステムは、よりコンパクトになり効率も向上しました。これらインテリア・コンポーネントの改良・見直しは、軽量化だけではなく、乗り心地の改善にも貢献しています。
その他、電子機器、エンジン、エクステリアなど、様々なエリアのコンポーネントを軽量化した結果、Ferrari PortofinoはCalifornia T比で80 kg軽量となりました。

ビークルダイナミクス
Ferrari Portofino の基本的なランニングギアおよびそのコンポーネント、電子制御システムもブラッシュアップされています。スプリングの硬度を上げた(フロント:+15.5%、リア:+19%)サスペンション設定の変更と極上の乗り心地を保証する最新進化版マグナライド・ダンピングシステム(SC-E)のコンビネーションによって、ビークルダイナミクスの最適化を図りました。マグナライド・システムは、精密な磁場調整とその速度を改善するデュアルコイル・ダンパーと、路面からの垂直方向の入力周波数に対する動的制御に焦点を当てたフェラーリ独自開発の制御アルゴズムを実装した新ECU(第3世代)によって機能強化が図られています。
その結果、車体コントロールが改善され、ロールしにくくなりました。特にマネッティーノを「Sport」モードに設定した際のスポーティーなドライビング・フィールが強化されています。一方、「Comfort」モードでは、荒れた路面での乗り心地が旧モデルよりも改善されています。

このタイプのフェラーリに初めて搭載された第3世代電子リア・デファレンシャル(E-Diff3)と電動パワーステアリング(EPS)は、横方向の限界性能を向上させました。これらコンポーネントの総合機能とF1-Tracトラクションコントロールの組み合わせによって、コーナー進入時および加速しながらコーナーを脱出する際の方向安定性も改善されています。


E-Diff4とF1-Tracトラクションコントロールの組み合わせは、直進路において車輌をより安定させるだけでなく、中立舵角時のステアリング・フィールも向上させます。このシステムによって、低グリップ状態でも運転しやすく、ハンドリング性能および多用途性が各段に向上しました。


Ferrari Portofinoは、ステアリングホイールを握るドライバーの微妙なフィーリングに重要な役割を果たす電動パワーステアリングを初めて装備したCavallino Rampante(跳ね馬)GTです。ステアリング・レスポンスは、滑らかで自然な感触のアシストとフィードバックが得られます。ホイールの中立への回復力も適宜ダイナミックに変化し、操作時の走行速度に応じた速度で回復します。


最後に、ステアリングホイールのダイナミック性能とE-Diff3との統合によって、ステアリングレシオ(操舵角/車輪の舵角)は7%引下げられました。

スタイル & エアロダイナミクス
フェラーリ・デザインセンターが手がけたPortofinoは、リトラクタブル・ハードトップを装備したクーペ・コンバーチブルとしては前例のない、2ボックス・ファストバック構成のアグレシブ・スタイルが特徴です。エレガンスとダイナミズムという相反する要素を見事に融合させたスリムなシルエットによって、スポーツ性を強調しました。


フェラーリのすべてのモデルと同様に、エアロダイナミクスの開発は、各コンポーネントのレイアウト選択から始まり、放熱に関連するエアフローの管理、アンダーボディおよびボディのすべてのディテールの決定まで、車輌開発の全セクションが深くかかわって進められました。


エアロダイナミクス部門とフェラーリ・デザインセンターは、特にボディとアンダーボディ、そしてボディのディテールに関して、毎日のように連携を図りました。
開発では、エアロダイナミクス効率、特に性能および燃料消費量の改善、排出ガスの削減に重要な鍵を握るドラッグ低減に力が注がれました。この目標は、フェラーリのエンジン部門の目標である出力向上(出力の40 cv強化)を保証する冷却対策が必要となるため、従来のモデルよりもCd値の増加を招く可能性が拭えず、困難を極めました。それにもかかわらず、エアロダイナミクス・チームは、ラジエターサイズを大きくせずに冷却機能を向上させたばかりではなく、旧モデルを6%以上も上回る0.312という優れたCD値を達成しました。


並列に配置した凹凸面の相互作用によって、ボディに3次元的感覚だけではなく、ナチュラルなラインを与えました。このラインが、エアロダイナミクス効率の改善に必要なフローの最適化をもたらします。
大型のセンター・ラジエターグリルの両脇にはインタークーラーに冷却気流を送るサイド・エアインテークを設置。ボンネットの2つのベントを大型化するとともに間隔を広げることで、オープントップ・ドライビングにおけるドライバーとパッセンジャーの快適性を犠牲にすることなく、エンジン・コンパートメントからの高温気流をコントロールします。


フロントにアクセントを与える新デザインのヘッドライトアッセンブリーは、フロントホイールアーチの隆線に沿って溶け込むように水平基調でデザインされています。ヘッドライトの外側の端に半分隠れた画期的な「エア・カーテン」タイプのインテークは、ホイールハウジングのフロント部分に気流を送り込み、ホイールスポークとホイールアーチから流れ込むエアの排出を促進させ、窪みのあるボディ側面に沿って排出し、フロントホイールの後流によって生じるドラッグを低減します。


ボディ側面に当たる光の構成にも最新の注意が払われ、特徴的な「Chiaroscuro」(キアロスクーロ:明暗のコントラスト)効果によって、重量感の分散が図られています。カーブを描くプロフィールとシャープな直線ラインによる緻密なモデリングも、この車輌のスポーティーなデザインを強調しています。また、クリースライン(折線)がボンネットのエッジからフロントホイールアーチ沿いにドアまで延びています。これによって際立つスマートなベルトラインは、フロントホイールアーチ上部から新エア・エクストラクションフィン(気流抽出フィン)に至る、長く流れるような力感あるフォルムを強調します。このエア・エクストラクションフィンは、ホイールハウジング内部の圧力を、明確に視認できるベントから逃すべく最適な位置に装備されています。
 

テールのトリマラン(三胴船由来のネーミング)デザインは、リア・スタンスのソリッドかつワイドな印象を強調します。このエレガントなソリューションによって、デザイナーは、RHTハウジングのボリュームを巧みに処理し、自然なフォルムで仕上げることが出来ました。テールライトは、トランク・リッドに内包されず、離れた位置に装備されています。また、左右ともひとつのライトに機能を集約させた2灯式とすることで、重量軽減を図っています。このエリアは、ボディ上部からの気流を効果的に剥離させる繊細なデザインに力が注がれました。リアスクリーンとリアスポイラーの接合部周辺のプロフィールは、ボリュームとディテールの両面で最適化されています。テールライトを両端に設置することで、スポイラー幅が広がり、制御する気流剥離エリアの面積を拡大して全体的なドラッグ低減を図っています。
 

インテリア
スタイリッシュかつコンパクトを強調したPortofinoのエクステリアからは、ダイレクトにGTのイメージが伝わります。同様にキャビンもまた入念にデザインされ、開発されました。Portofinoの設計にあたって、フェラーリ・デザインチームは、最初にエクステリアとインテリアのフォルムと機能面の一貫性、軽量化、ドライバーとパッセンジャーのためのスペースの確保という必須条件を設定しました。


平面図からは、コックピットの左右対称的配置およびリアのシートスペースが拡大されたことが明確です。特にダッシュボートは、すべての技術コンポーネントを組み込んだ2つのシェルと、インストルメントパネル・エリアとセンタートンネルとを視覚的に繋ぐブリッジによって構成されています。このブリッジは、ドライバーとパッセンジャーとを明確に分ける、仕切りとなるようデザインされています。


フェラーリならではの特徴のひとつは、素材、トリム、組み立てプロセスに細心の注意が払われることです。Ferrari Portofinoのスポーティーかつエレガントなキャラクターは、ハイテクな要素と素材をハンドクラフトによって組み上げ、細部までを工芸品のように仕上げるという、創造的なデザイン・プロセスによって強調されています。


革新的なマグネシウム構造を採用したシートは、特別な研究と調査から生まれました。パッドの密度を部位によって変化させ、シートバックのプロフィールを超コンパクトにすることで、リア・パッセンジャーの足元のスペースを旧モデルよりも拡大しました。


オプションで用意した18 通りに調整可能な電動シートにて、長距離でも快適でリラックスしたドライブを楽しんでいただけます。シートの縦方向位置とバックレストの角度調整に加えて、座面の高さおよび角度、サイドクッション、バックレスト中央部分およびランバーエリアも調整が可能です。

フロントシート横に設置された新コンフォートボタンを押せば、インフォテイメント・ディスプレー画面に、長さ調整可能なシートクッション(長身なドライバーでも腿をしっかりとサポートします)、シート、バックレストの側面と背面のサポートエアクッション、シート・ヒーターのコントロールスイッチが表示されます。


他のフェラーリGTと同様に、PortofinoのHIMI(マン・マシン・インターフェイス)は、レブ・カウンターの周囲を円形に取り囲む豪華なアンチグレア・ビナクル(防眩計器台)にインストルメントパネルとデュアルTFTディスプレイを装備し、これを多機能ステアリングホイールと同軸上に配置しています。


パッセンジャーには、専用のタッチスクリーンディスプレーが用意されています。メインスクリーンにリンクしたこのサブスクリーンには、車輌の速度、エンジン回転数、選択されたギアなど、ドライビングに関するすべての情報が表示されます。またインフォテインメントシステムの機能は、ドライバーからもパッセンジャーからも手を伸ばしやすいダッシュボード中央の10.25インチ・タッチスクリーンによってコントロールします。


車内快適性を改善する重要な要素としては、風量を20%増加すると同時に、作動音を8db低減して効率を強化したエアコンシステムがあります。またルーフをオープンしての走行時には、新設計のウインドディフレクターが、身体への気流を30%、頭部への気流を17%、胸部への気流を40%削減します。これによってキャビン内のウインドノイズも大幅に削減されました。

Specification

全長  4,586mm  全幅  1,938mm 
全高  1,318mm  ホイールベース  2,670mm 
車両重量  1,664kg  最高速度  320km/h以上 
0-100km/h加速  3.5秒  総排気量  3,855cc 
エンジン形式  90° V型8気筒 ターボ  最高出力  441kw(600CV)@7,500rpm 
最大トルク  760Nm/3,000-5,250rpm  フロント・タイヤサイズ  245/35 ZR20; 8J×20 
リア・タイヤサイズ  285/35 ZR20; 10J×20  重量配分  46:54(フロント:リア) 
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