2018-10-18
アストンマーティンVantage GTEが富士6時間耐久レースに参戦
l レース序盤でクラス首位を走行して両チームともにポイント圏内でフィニッシュ
l パフォーマンスがさらに進化してポールポジションを獲得
l パートナーチームのTFスポーツもV8 Vantage GTEで表彰台に登壇
2018年10月14日、富士(日本):
アストンマーティン・レーシングの新型Vantage GTEが、日本で開催されたFIA世界耐久選手権の富士6時間耐久レースに参戦し、勝利に向けて重要な一歩を踏み出しました。新しいVantage GTEは、まだ4回のレースしか戦っていませんが、レース序盤でクラス首位を走行し、GTE Proクラスに参戦した2チーム共にポイントを獲得することに成功しました。
95号車の通称“DaneTrain”(デンマーク号)は、ニッキー・ティーム(デンマーク)とマルコ・ソーレンセン(デンマーク)がチームを組みました。ティームは、GTE Proクラスで初のポールポジションを獲得。スタートでも圧倒的な速さを見せてウェット・コンディションのレースをリードします。さらに、今回のレースで富士スピードウェイ・デビューを飾ったマキシム・マルタン(ベルギー)とアレックス・リン(英国)組の97号車も2番手に浮上します。
その後、長時間にわたってセーフティカーが入る展開となり、チームはウェットタイヤを維持する戦略を採ります。しかし、コースが乾き始めると同時にアクシデントが発生して長いフルコースイエロー(FCY)が出るという不運が重なり、ドライタイヤに交換するタイミングで首位の座を明け渡すことになります。最終的には、95号車が6位で、97号車は9位でフィニッシュしました。
ニッキー・ティームは、次のようにコメントしています。「週末は全体的にポジティブで、ポールポジションも取ることができました。レースでは天候の変化がカギになると思いましたが、ウェットでは素晴らしいペースで、どのマシンよりも速く走ることができました。セーフティカーが長時間入ってしまったため、手強いライバルを相手に、ロスしたタイムを挽回することができませんでした。」
マルコ・ソーレンセンは、次のようにコメントしています。「アストンマーティンVantage GTEが、スコアボードのトップに登場するのを見てワクワクしました。ウェット・コンディションでは素晴らしいペースで走行していたので、レース全体を通して雨が降っていたら、もっと良い結果を出せていたと思います。ドライ・コンディションでは、セットアップやタイヤ・マネージメントに関して、まだ改善の余地があります。しかし、Vantage GTEはレースに参戦してまだ間もないので、これから戦闘力が上がってゆくでしょう。」
アストンマーティン・レーシングのマネージング・ディレクターを務めるジョン・ガウは、次のように述べています。「今週末の日本では、最高のライバルを相手に十分に戦えることを証明し、予選ではポールポジションを獲得してマシンの戦闘力を示すことができました。我々はまた、ウェットおよび半ウェット状態のスティントでは、クラスでもっとも速いペースで走れることも示しました。ドライ・コンディションでは、やるべき仕事がまだ残っています。今回のレースで得たデータを本国に持ち帰って、これらのコンディションで上位とのギャップをどう縮めてゆくのかを分析したいと思っています。」
GTE Amクラスには、伝統のエバーグリーン・カラーを纏ったアストンマーティン・レーシングのV8 Vantage GTEが参戦しました。パートナーチームのTFスポーツは、ワークス・ドライバーのジョニー・アダム(英国)、サリフ・ヨロック(トルコ)、チャーリー・イーストウッド(英国)がチームを組んで3位に入り、今季2度目の表彰台を獲得しました。ポール・ダラ・ラナ(カナダ)、マティアス・ラウダ(オーストリア)、ペドロ・ラミー(ポルトガル)組のアストンマーティン・レーシングは、激しい戦いを展開しながら4位でチェッカーを受けました。
次戦の上海6時間耐久レースは、11月18日(日)に上海インターナショナル・サーキットで開催されます。