2019-03-09
Vanquish Vision Concept:アイコン・モデルの名称が
アストンマーティン初の量産ミッドエンジン・スーパーカーとして復活
l Vanquish Vision Conceptは、アストンマーティン初の量産ミッドエンジン・スーパーカーのデザインを暗示
l アストンマーティンが、これまでライバルに先行を許してきたミッドエンジン・カテゴリーに参入
l テクニカルハイライトは、テーラーメイドされた接着アルミニウム構造と新しいV6エンジン
l 2022年の生産開始を目指す
l ジュネーブモーターショーのホール2、スタンド#2229に展示
2019年3月5日、ジュネーブ(スイス):
アストンマーティンは、第89回ジュネーブモーターショーで、Vanquish Vision Concept(ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプト)を含む3つのモデルを世界初公開します。
アストンマーティン初の量産ミッドエンジン・スーパーカーのプレビューモデルとなるVanquish Vision Conceptは、アストンマーティンによる最も意欲的なデザイン言語を身に纏い、プロジェクト003およびLagonda All-Terrain Concept(ラゴンダ・オールテレイン・コンセプト)と並んでセンターステージに登場します。
Vanquishという名称は、伝統的にアストンマーティンの量産フラッグシップ・モデルに使われてきました。今回、このアイコン・モデルの名称が復活を遂げることになります。アストンマーティンは、この先進的なデザインスタディ・モデルによって、自動車業界で最も激しい競争が繰り広げられているミッドエンジン・カテゴリニーに参入することを目指しています。このカテゴリーはこれまで、イタリアのスーパーカー・メーカーが大きなシェアを獲得してきました。
アストンマーティン・ラゴンダ社長兼グループ最高経営責任者(CEO)のアンディ・パーマーは、次のように述べています。「最初に、Vanquishの名称を復活させることができて嬉しく思っています。Vanquishは、弊社の量産フラッグシップカーに使われてきた名称であり、今回発表する重要なコンセプトカーにふさわしい名前です。Vanquish Vision Conceptの発表は、アストンマーティンの歴史における記念すべき瞬間であり、弊社のセカンドセンチュリープランを実現するために欠かすことのできないステップでもあります。アストンマーティン初の量産ミッドエンジン・スーパーカーは、私たちのブランドに変革をもたらすことになるでしょう。アストンマーティンは、このモデルとともに、伝統的にラグジュアリー・スポーツカーの主要な市場となってきた新しいカテゴリーに参入します。」
プロジェクト003と同様に、Vanquish Vision Conceptは、アストンマーティンValkyrie(ヴァルキリー)から始まり、プロジェクト003に受け継がれた先駆的なコンセプトをさらに前進させ、軽量化、パッケージング、エアロダイナミクスをはじめとするあらゆるノウハウを、デザインおよびエンジニアリングの領域に適用しています。
アストンマーティン・デザイン・ディレクターのマイルス・ナーンバーガーは、次のように述べています。「Vanquish Vision Conceptは、テクニカルな外観という面ではValkyrieやプロジェクト0003よりも控えめですが、それでも極めて魅力的で印象的なエクステリアを特徴としています。たとえば、タイヤを透かして見ることができる開口部を備えた、独特のクラムシェル・フロントフェンダーがその一例です。アストンマーティンValkyrieやプロジェクト003のデザイン上の特徴となっているネガティブ・スペースはほとんどありません。このクルマは、過激なパフォーマンスを抑えて設計され、意図的に美しさを追求しています。自宅や公道では非常に良きパートナーとなりますが、一旦サーキットに出れば素晴らしいパフォーマンスを発揮します。そのため、そのスタイルは、それほど挑発的ではなく、ミッドエンジン・スーパーカーの流儀に従っています。その美しさは、アストンマーティンValkyrieやプロジェクト003に見られるアグレッシブで機能を優先したスタイルを、より流麗で官能的な形態へシフトすることによって実現しています。その一方で、アスリートを連想させるボディラインや現代的なデザインは受け継いでいます。これらは、アストンマーティン初の量産ミッドエンジン・スーパーカーの特徴や機能を表現する上で重要な要素となっています。」
開発プログラムの進行とともに詳細な技術情報が明らかにされますが、2つの情報は既に確定しています。まず、Vanquish Vision Conceptの量産バージョンには、アストンマーティンが新開発したV6ターボチャージャー・エンジンが搭載されます。このユニットは、プロジェクト003において、ハイブリッド・ターボ・エンジンとしてデビューします。
もう一つは、アストンマーティンValkyrieおよびプロジェクト003のフル・カーボンファイバー構造を出発点として、Vanquish Vision Conceptには、テーラーメイドされた接着アルミニウム構造によるシャシーが採用されることです。このシャシーは、ミッドエンジンのスペシャリストであり、アストンマーティン・チーフ・テクニカルオフィサーのマックス・スウェイの主導によって開発されたものです。接着アルミニウム構造で世界の自動車業界をリードしているアストンマーティンは、コスト、生産速度、この技術の利点である重量に対する強度を完璧に把握することが可能です。
他のすべてのアストンマーティン製品と同様に、Vanquish Vision Conceptは、経験豊かなマット・ベッカーとクリス・グッドウィンによってハンドリングが練り上げられ、生産に移行するあらゆる段階で、厳格な開発プロセスが適用されます。
最高技術責任者(CTO)のマックス・スウェイ、は次のように述べています。「Vanquish Vision Conceptは、アストンマーティンValkyrieとプロジェクト003のプログラムで学んだことを、量産モデルに適用したモデルです。このようなクルマを製作することは、2017年にアストンマーティンの一員になって以来、私が挑戦してきたことです。これによって、アストンマーティンは新しいカテゴリーに参入することになります。私たちは、幅広い専門知識、画期的なアイデア、妥協のないコンセプトによって、これを実現します。エンジニアリングの詳細は、まだお伝えすることができませんが、このクルマはライバルと最高のレベルで戦えるだけでなく、アストンマーティンならではのユニークな方法でお客様を魅了すると確信しています。」