2019-04-25
アストンマーティンDBS Superleggera Volante:
究極のオープントップGT体験の扉を開くフラッグシップ・モデル
l 340km/hの最高速度を誇るアストンマーティン史上最速のコンバーチブル・モデル
l フラッグシップ・スーパーGTのVolanteバージョンが登場
l 715BHP/6,500rpmを発生する5.2リッターV12エンジンを搭載
l 最大トルクは900Nm/1,800~5,000rpm
l 広範囲なオプションにより、あらゆるカスタマイズのニーズに対応
l お客様への納車は2019年第3四半期を予定
2019年4月24日、ゲイドン(英国):
アストンマーティンは、新型DBS Superleggera Volante(DBSスーパーレッジェーラ・ボランテ)を発表して、究極のオープントップ・ドライビング体験の扉を開きます。アストンマーティンを象徴する3つの名称を組み合わせたこの新しいフラッグシップ・モデルは、高い名声を得ている究極のスーパーGT、DBS Superleggeraの感性を刺激する走りと、クラス最先端のコンバーチブル・テクノロジーを完璧に組み合わせています。
アストンマーティンによるセカンドセンチュリープラン導入後に発表された2番目のコンバーチブル・モデルであるDBS Superleggera Volanteは、エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマン主導の下、社内で設計/開発作業が行われました。このクルマの目標は、市場でもっとも美しいフラッグシップVolanteモデルを開発することですが、同時に、クーペが備えている力強いダイナミクス、アグレッシブなキャラクター、驚異的なパフォーマンスを受け継ぐことも主な使命として掲げられました。
エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンは、次のように述べています。「DBS Superleggeraは、驚異的なパフォーマンスを特徴としています。そのため、私たちはVolanteの開発にあたり、オープントップ・スーパーGTでなければ実現することができない、官能的で刺激に溢れたキャビンを創出することに焦点を当てました。類まれなダイナミクス、美しさと荒々しさが融合したデザイン、完璧なハーモニーを奏でるアストンマーティン製5.2リッターV12エンジンにより、このクルマは、長い伝統を誇るVolanteの名称にふさわしいユニークで忘れがたいドライブ体験をご提供できると確信しています。」
715BHPの最高出力と、900Nmの最大トルクを発生するアストンマーティン製5.2リッター・ツインターボV12エンジンにより、DBS Superleggera Volanteは、圧倒的な加速性能を誇り、最高速度は340km/hに達します。0~100km/h加速はわずか3.6秒で、0~160km/h加速は6.7秒です。
DBS Superleggera Volanteは、クーペモデルの卓越したエアロダイナミクスを受け継ぎ、ボディ表面を流れるエアフローから最大の空力効果を得られるように設計されています。フロントでは、スプリッターとエアダムが協調して働き、アンダーフロアを通過するエアフローを加速して、大きなダウンフォースを生み出すと同時に、フロントブレーキに十分な冷却エアを供給します。新しいサイドストレーキは、フロントホイール・アーチからエアを排出してリフトを減少させ、高速安定性を高めます。
フロントホイール後方には、“カーリキュー”と呼ばれるエレメントが配置され、エアを排出しながらボディサイドのエアフローを整えます。その一方で、リアのダブル・ディフューザーは、エアの流れを妨げないように後方へと排出することで、可能な限り効率的にリフトを抑制しています。布製のルーフを備えたVolanteに対応するため、“エアロブレードII”と呼ばれる革新的なシステムに改良を重ねることで、リア・エンドのダウンフォースがさらに増加しています。最高速度で走行中のダウンフォースは、クーペよりわずか3kg少ない177kgを達成しています。これは、クルマのエアロダイナミクスが根本的に変化していることを考えると、驚くべき数値といえるでしょう。
DBS Superleggera Volanteは、異なるドライビング・モードを選択することによって、ノイズレベルだけでなく、エモーショナルなキャラクターや特性も変化させることができます。“GTモード”を選択しても素晴らしいエキゾースト・ノートを楽しむことができますが、“スポーツ・モード”または“スポーツプラス・モード”を選択すると、そのサウンドはさらに官能的なものとなります。通常のエンジン始動時には、圧倒的なパワーを予感させる咆哮を響かせますが、新たに設定された“クワイエット・スタート”を選択すると、周囲の環境に配慮した控えめなサウンドに変化します。
900Nmの最大トルクは、カーボンファイバー製プロペラシャフトを経由して、車両後部にマウントされた新設計のZF 8速オートマチック・トランスミッションに伝達されます。V12エンジンが発生する強大なトルクに対応できるよう強化されたこのトランスミッションは、最終減速比を低く設定してレスポンスと中間加速性能を高めています。専用開発されたアダプティブ・ソフトウェアが車両の作動状況を測定し、ドライバーの要求に合わせて、適切なタイミングで適切なギアを瞬時に選択します。
Volanteというモデル名は、アストンマーティンの象徴となっているウィング・バッジを装着したクルマの中で、オープントップ・ルーフを備えたコンバーチブル・モデル専用に使われている名称です。先進的なファブリック・システムは、革新的な機能と美しい形状により、流れるようなルーフラインを生み出しています。このコンバーチブル・トップは、8層の断熱材と防音材を組み合わせているため、トップを閉じればすべての乗員に素晴らしい快適性を提供する一方で、トップを開くと魅力的なオーケストラ・サウンドでキャビンが満たされます。
力強いパワートレインから発生するこのサウンド・トラックは、Volanteのドライブ体験にとって不可欠な要素となっています。DBS Superleggera Volanteでは、アストンマーティンのスーパーGTならではのサウンド・クオリティを提供するように音質が調整されています。
4本出しのエキゾースト・システムを備えたDBS Superleggera Volanteは、ライバルとは一線を画す、純粋で調和の取れた、真のスーパーGTにふさわしいサウンドを奏でます。
アストンマーティンのエンジニアは、可能な限り最高品質のルーフとその格納システムを設計しながら、相反する要素である美しいスタイルと耐久性も同時に実現することに成功しました。DBS Superleggera Volanteのコンバーチブル・トップ格納時の高さは、クラスでもトップレベルの260mmに収まります。これによって、トップ格納時でもシームレスで美しいスタイルを維持しながら、最大限のトランク容量を確保しています。トップの開閉時間は、それぞれ14秒(開放時)と16秒(閉鎖時)で、車内から操作することが可能です。さらに、リモートキーを使用すれば、クルマから2メートル以内の範囲であれば、車外から操作することもできます。
開発時には、灼熱のデスヴァレーや極寒の北極圏といった過酷な条件でテストが繰り返され、ルーフ・メカニズムには10万回以上の開閉試験が実施されました。10年分の経年変化を1ヶ月で再現するテストでは、ルーフ・メカニズムの機能が徹底的に検証されました。
アストンマーティンは、お客様に幅広いカスタマイズの可能性をご提供することに強いこだわりを持っています。DBS Superleggera Volanteのコンバーチブル・トップに関しても、ボルドー・レッド、アトランティック・ブルー、タイタン・グレイを含む、合計8種類のカラーが用意されています。ルーフの内張りは、6種類のロコーナ・ヘッドライナーを使用して、さらにパーソナライズすることも可能です。このニューモデルでは、アストンマーティンのVolanteモデルとしては初めて、2x2ツイル・カーボンファイバー仕上げのウィンドスクリーン・サラウンドが用意され、オプションでそのテーマをトノカバーおよびリア・ウォーターフォールにも適用することができます。ここでは、細かい織り目のカーボンファイバー素材が、かつてのレザーの代わりに採用されています。最上級仕様では、色付きのカーボンファイバーを選択することも可能です。
アストンマーティン・ラゴンダ社長兼グループCEOのDr. アンディ・パーマーは次のように述べています。「アストンマーティンV12エンジンに勝るエンジン・サウンドは、この世に存在しないでしょう。DBS Superleggera Volanteは、あらゆるクルマの中で、もっとも官能的なドライブ体験を提供するモデルの一つに数えられるでしょう。これは、コンバーチブル・スーパーGTの2つの重要な側面を実現するために、弊社のエンジニアとデザイナーが一切の妥協を排したアプローチを採用したことを証明するものです。DBS Superleggeraは、非常に魅力的なフォルムと卓越したパフォーマンスにより、世界中のスーパーGT愛好家を魅了しています。Volanteは、このコンセプトをさらなる高みへと引き上げるものです。」