2019-06-13
新たなアイコン・モデル、アストンマーティンDB4 GT Zagato Continuationの
第1号車がル・マンのサルト・サーキットでデビュー
l 2019ル・マン24時間レースでDB4 GT Zagato Continuationがデビュー
l アストンマーティン史上もっとも高価なモデルを最初に見ることができるのは、サルト・サーキットを訪れるレースファン
l DB4 GT Zagato Continuationは、ザガート生誕100周年の記念すべき年に、その血統を拡げるモデル
2019年6月11日、ゲイドン(英国)/ル・マン(フランス):
アストンマーティンDB4 GT Zagato Continuationの第1号車が、今週末に開催される世界でもっとも有名な耐久レース、ル・マン24時間でデビューを飾ります。このクルマは、2台のモデルから構成されるアストンマーティンDBZ Century Collection(センテナリー・コレクション)の1台です。
サルト・サーキット内のアストンマーティンVIPホスピタリティ・ブースでベールを脱ぐDB4 GT Zagato Continuationは、19台限定で生産されるこのモデルの最初の完成車であり、過酷な戦いが繰り広げられる24時間耐久レースの開催期間中に展示されます。
サーキット専用スポーツカーのDB4 GT Zagato Continuationは、2017年に開始されて大きな成功を収めているContinuation(コンティニュエーション)プログラムの最新プロダクション・モデルであり、約4,500時間もの綿密かつ厳格なクラフトマンシップの集大成でもあります。
これまでのContinuationモデルと同様、DB4 GT Zagato Continuationも、英国バッキンガム州ニューポート・パグネルに本拠地を置く、アストンマーティンのヘリテージ部門で製造されています。世界中のアストンマーティン・レストア・センターの中でも最大の規模を誇り、最高の設備と経験、高度な専門知識を誇るアストンマーティ・ワークスは、100周年を祝うプロジェクトの拠点として最適な場所です。
フランスを代表するサーキットで公開されるモデルは、アストンマーティンContinuationプロジェクトの最新作であると同時に、これまでの最高傑作として、世界でもっとも著名なイタリアのコーチビルダー兼デザインスタジオであるザガートとの50年以上に及ぶコラボレーションの歴史を雄弁に物語っています。
ロッソ・マハと呼ばれるレッドにペイントされたDB4 GT Zagato Continuationは、オリジナル・モデルの塗料メーカーであるMax Meyer & ICIが調合したカラーを完璧に再現しています。インテリアは、オブシディアン・ブラック・レザーを基調とし、カーボンファイバー製シート、ドアカード、ヘッドライナー、リア・エリアには、すべてこのレザーが採用されています。フロアには、オブシディアン・ブラック・レザーの縁取りが施され、オブシディアン・ブラックによるマッチング・ステッチが施されたブラック・ウィルトン・カーペットが敷かれています。
このニューモデルには、DB4 GT Continuationのパワーユニットとして採用された直列6気筒ガソリンエンジンの4.7リッター・バージョンが搭載されています。最高出力は390bhpです。このパワーは、4速マニュアル・トランスミッションとリミテッド・スリップ・ディファレンシャルを介してリアホイールに伝達されます。
このモデルには、Continuation仕様のインストルメントと、FIA公認ロールケージに加え、シルバーにペイントされ、リップ部に光沢仕上げが施されたボラーニ・ホイールが標準装備されています。
1960年代にサーキットでフェラーリと戦うために製作されたDB4 GT Zagatoは、まさにサラブレッド・マシンと呼ぶにふさわしいクルマでした。モータースポーツという過酷な環境の中で誕生し、息を呑むような美しいデザインが与えられたこのクルマは、わずか19台が製作されました。アストンマーティン・ワークスの比類なき知識と専門技術によって誕生した2019年バージョンは、1960年代にアストンマーティンとザガートが実現したオリジナルのDB4 GTを忠実に再現するために、細心の注意を払って製作されました。
各モデルは、デイヴィッド・ブラウン卿の時代から受け継がれているクラフトマンシップ、最先端のエンジニアリングによって強化されたパフォーマンスを組み合わせ、可能な限り最高の品質で組み立てられます。
例えば、デジタル・ボディ・スキャン技術を採用することで、アストンマーティンのエンジニアがContinuationのボディを詳細に調べることが可能になっています。その一方で、DB4 GT Zagato Continuationのボディパネルは、1.2mm厚のフラットなアルミニウムシートから製作され、60年代当時のテクニックを再現しながら、数百時間にも及ぶ超一流のクラフトマンシップによる手作業で仕上げられます。
DB4 GT Zagatoは、ショートシャーシのDB4 GTの発展進化バージョンとして登場しました。Continuation仕様においても、サーキット走行に最適化した軽量チューブラー・フレームを薄板アルミニウム製ボディパネルで覆うという、その当時と同じ手法が採用されています。
DB4 GT Zagato Continuationは、アストンマーティンDB4 GT Continuationの最新モデルです。DB4 GT Continuationは、25台が限定生産され、2017年に熱狂的なコレクターの手に渡ってきました。Continuationモデルの系譜は、2020年に登場する予定の最も野心的なモデル、Goldfinger DB5 Continuationへと受け継がれる予定です。
アストンマーティン・ラゴンダ社長兼グループ最高経営責任者(CEO)のアンディ・パーマーは、次のように述べています。「最新のContinuationモデルの開発と製造は、それだけでも偉業であり、決して過小評価してはならないと感じています。実際、私たちは、これらのニューモデルとともに新たな歴史を作っていると言っても過言ではありません。DBZ Centenary Collectionを発表することで、この記念すべき年に、アストンマーティン・ブランドとザガートの緊密かつ長期的なパートナーシップを祝福することは非常に大きな意義があります。個人的にも、このプロジェクトが、DB4 GT Zagato Continuatioという形で結実したことを非常に誇りに思います。」
アストンマーティン・ワークス社長のポール・スパイアーズは、次のように述べています。「アンディと同様、DB4 GT Zagato Continuationをいう壮大なプロジェクトを実現させたチームを大変誇りに思います。DB4 GT Continuationは、前例のないレベルの成功を収めました。これらのモデルは、アストンマーティンの歴史に再び新たな息吹を吹き込むことに成功したのです。」
DBZ Century Collectionの価格は、600万ポンドです(税抜き)。最初のお客様への納車は、DB4 GT Zagato Continuationが2019年第3四半期、DBS GT Zagatoが2020年第4四半期を予定しています。