2020-03-05
アストンマーティン V12 Speedster:
エキスパート・ドライバーのためのピュアなリミテッド・エディション
l リミテッド・エディションのV12 Speedsterをアストンマーティン本社のゲイドンで初公開
l 88台のみ製作されるリミテッド・エディションは、一切の妥協を排し、直感的に操作できるオープン2シーター
l 「Q by Aston Martin」によるF/A-18カラーがコンセプト・スペック・パックを具現化
l 価格は765,000ポンドから、オーダーは現在受け付け中、納車は2021年第1四半期から開始
2020年3月4日、ゲイドン(英国):
本日、アストンマーティンV12 Speedsterが、グローバル・デビューを飾りました。このピュアなリミテッド・エディションの製作台数は、わずか88台にすぎません。
英国を代表するラグジュアリー・メーカー、アストンマーティンのパーソナライゼーション・サービス部門、「Q by Aston Martin」が手掛けるV12 Speedsterは、直感的なドライバーズ・カーであり、アストンマーティンの豊かなレーシング・ヒストリーだけでなく、航空機デザインからもヒントを得ています。本日公開されたV12 Speedsterは、「Q by Aston Martin」が推奨するF/A-18コンセプトカラーを纏っています。
アストンマーティン・ラゴンダ社長兼グループ最高経営責任者(CEO)のDr. アンディ・パーマーは、次のように述べています。
「本日、アストンマーティンの最新かつもっともエキサイティングなスペシャル・モデルを披露できることに大きな誇りを覚えています。
V12 Speedsterは、Q by Aston Martinチームの多彩な能力と決意を雄弁に物語っています。チームメンバーは、もっとも要求が厳しく、情熱的なお客様に向けて、圧倒的な2シーター・スポーツを創造することに全精力を傾けました」
12ヶ月をわずかに上回る期間で集中的な開発プログラムが実施され、初期設計から最終量産確認に至る全工程を完了しました。V12 Speedsterは、「Q by Aston Martin」とアストンマーティン・デザインの類まれな能力と計画性を証明しています。走行可能なショーモデルとして提案された今回の1台は、アストンマーティン製品ラインナップに共通するエンジニアリングの才能と最先端の素材が使われ、お客様に驚くべきドライバーズ・カーをお届けするという弊社のコミットメントを強調しています。
V12 Speedsterは、アストンマーティン最新の接着アルミニウム構造を採用するとともに、DBS SuperleggeraやVantageのエレメントを流用した結果、ユニークなプラットフォームの確立に成功しています。フロント・ダブルウィッシュボーン、リア・マルチリンク・サスペンションには、コイルスプリングとアダプティブ・ダンピング(スポーツ、スポーツ+、トラックの3モード)が組み合わされ、標準装備される21インチ鍛造アロイホイールには、セントラルロック・メカニズムが採用されています。標準装備されるカーボンセラミック・ブレーキは、フロントに410mm径、リアには360mm径のディスクが装着されています。
ユニークなシャシー上には、ほとんどがカーボンファイバーで製作されたビスポーク・ボディが搭載されています。アストンマーティン・デザイン・ディレクターのマイルス・ナーンバーガーは、V12 Speedsterについて、以下のようにコメントしています。「敢えて一歩退いて、自分達の過去にインスピレーションを求めました。私たちは、DB11以来、常に未来に目を向けてきました。そこで今回は、少し違った観点を採用してみよう、と思ったのです。このモデルには、1959年にル・マン24時間を制したDBR1からアストンマーティン100周年記念の2013年型CC100 Speedsterに至る一連のモデルとの関連性を見て取ることができます。また、ミッドセクションは、1953年型DB3Sの趣を感じさせます。V12 Speedsterは、アストンマーティン・スピードスター・コンセプトの最新バージョンです。弊社の歴史だけでなく、最新鋭のジェット戦闘機にもインスピレーションを求めて、直感的なエクスペリエンスを体験していただくことを目指して開発・製作しました。だからこそ、V8ではなく、V12を選択しました。V12 Speedsterは、ドライバーの感性に最大限に訴えかけるモデルです。」
ナーンバーガーは、次のように続けています。「ルーフもスクリーンもなく、巨大なエンジンと、低く、幅広いショルダー、2個のハンプ、ドライバーとパッセンジャーを分離する背骨のような形状を持つ圧倒的にエモーショナルなスタイリングに仕上げられています。低く、しかし軽快なリアエンド、大胆な印象のフロントグリル、特徴的なヘッドライト、“ノストリル”と呼ばれるボンネットのデザインエレメントが、見事なコントラストを描き出しています。ノストリルは、かなり長期間にわって封印されてきたデザインですが、今回のモデルで復活を果たしました。これは、V12を搭載するスペースがあることを視覚的にアピールし、象徴的なベントが創出されています。」
インテリアでも新たな限界に挑戦し、素材面で伝統とモダンを融合させました。構造部材として機能するサテン・カーボンファイバーと伝統のハンドクラフト・サドルレザー、クローム、アルミニウム、3Dプリント・ラバーが見事な調和を見せています。視覚的にも、物理的にも、インテリアからは重量感がそぎ落とされ、スリムで効率的なスタイルが確立されました。
しかし、エモーションなスタイルやクラフトマンシップなど、アストンマーティン伝統のキャラクターはそのまま残されています。パッセンジャー前方、通常はグローブボックスが配置される場所にリムーバブル・レザーバッグを装着したほか、リアバンプ下に収納スペースを確保しています。
アストンマーティンのゲイドン本社で初公開されたV12 Speedsterは、伝説の名車、F/A-18に触発されたコンセプト・スペックで仕上げられています。この仕様をそのままオーダーすることも可能です。V12 Speedsterは、ボーイングとのエキサイティングなコラボレーションの下、アストンマーティン・パーソナライゼーション・サービス部門の「Q by Aston Martin」の手によって生み出されました。印象的なカラーリングは、伝説のジェット戦闘機をモチーフとして、スカイフォール・シルバーで仕上げられています。エキゾースト・チップやベントグリル、ベーンにはマットブラックが採用され、全体として引き締まった印象を演出しています。
暗色系のテーマは、インテリアにも反映され、サテン・ダーククローム、マシンド・アルミニウム、ブラックレザー、ブラック・テクニカルテキスタイル、ブラック・カーペット、アストンマーティン・ロゴが刻印されたビビッドレッドのドアシルなどを配置して、明確なコンセプトを感じさせるスタイリングが創出されています。
V12 Speedsterの心臓部には、アストンマーティンが誇る名機、5.2リッター V12ツインターボ・エンジンが搭載されます。最高出力は700hp1、最大トルクは753Nm1です。フロントにミドマウントされるオールアロイ、DOHC 48バルブ・ユニットには、ZF製8速オートマチック・トランスミッションとリア・リミテッドスリップ・ディファレンシャルが組み合わされます。V12 Speedsterは、0~100km/hを3.5秒で加速し、最高速度は300km/h1に達します。
アイコニックなV12エンジンは、その驚異的なパフォーマンスはもとより、非常に豊かなキャラクターを備え、スリリングなドライビングを実現し、爽快なエキゾースト・ノートを奏でます。アストンマーティン・エンジニアは、V12ユニットをこのリミテッド・エディションに搭載するに当たって、専用のステンレス製エグゾースト・システムを開発しました。リアエンド中央、ディフューザーの上に取り回されたエグゾーストは、野太く、キャラクター溢れるサウンドを生み出します。V12 Speedsterは、あらゆるエレメントがアストンマーティンの豊富な経験に基づいています。例えば、ウィンドスクリーンを排除して、より直感的なエンゲージメントを演出し、ドライビング体験を新たなレベルに引き上げています。
アストンマーティン・チーフエンジニアのマット・ベッカーは、次のように語っています。「V12 Speedsterが提供するスリリングな体験は、他では感じることはできないでしょう。フルオープン・エレメントが、新たなエクスペリエンスを切り拓きます。このクルマは、あらゆるレベルでクルマとドライバーが一体化した、緊張感のある走りの世界を実現しています。また、アストンマーティンが誇る5.2リッターV12ツインターボの圧倒的なパワーに裏打ちされたパフォーマンスと俊敏性は、他に類を見ない純粋なドライブ体験を提供します。」
アストンマーティン・ラゴンダ社長兼グループCEOのDr. アンディ・パーマーは、次のように述べています。「アストンマーティンは、ユニークで特別なモデルをお届けすることに全力を注いでいます。V12 Speedsterは、このコミットメントを完璧に表現しています。88台のハンドビルト・カーは、全世界のエンスージアストやコレクター垂涎の的となるでしょう。個人的には、V12 Speedsterがドライバーに提供するもの以上に、その象徴的な存在感に興奮を覚えます。このクルマは、弊社のエンジニアリングの可能性と野心を具現化しているだけでなく、アストンマーティンの栄光の歴史を表現しています。」