2022-08-22
「Q by Aston Martin」設立 10 周年とスリリングなオープン コックピット・スポーツカーの歴史を祝う特別なモデル
・ アストンマーティンが DBR22 を発表 - モントレー・カーウイークで 2 シーター のオープンコックピット・コンセプトを公開
・ アストンマーティンのビスポーク部門である「Q by Aston Martin」の設立 10 周年を記念するデザインコンセプト
・ ユニークなコーチビルト・デザインは、DBR1 や DB3S などの有名レースカーを 想起
・ まったく新しいカーボンファイバー製ボディワークに、パワフルな V12 ツインタ ーボエンジンを搭載
・ リア・サブフレームの 3D プリンターによる成形など、新しい製造技術を採用
・ 最高速度は 319km/h、0~60mph(0~96km/h)加速は 3.4 秒
・ DBR22 デザインコンセプトは、「Q by Aston Martin」の限られたお客様を対 象に生産される予定
2022 年 8 月 15 日、米国カリフォルニア州モントレー: アストンマーティンは、2022 モントレー・カーウイークで、
エクスクルーシブなモデル、 DBR22 を公開しました。V12 エンジンを搭載したこの 2 シーターのコーチビルト・デ ザ
イン・コンセプトカーは、アストンマーティンによるオープンコックピット・スポーツ カーの傑出した血統を強調するた
めに開発されました。 カリフォルニアで公開された DBR22 デザインコンセプトは、世界でもっとも車を知り尽くしたお
客様のための特別な 1 台を製作してきたアストンマーティンのビスポーク部門、「Q by Aston Martin」が手がけたプロ
ジェクトの最新バージョンです。「Q by Aston Martin:Commission」サービスによって製作されたワンオフ・モデルの
Victor、全世界 で 24 台限定の特別モデルの Vulcan、そして 14 台限定のVantage V600 などは、このコラボレーショ
ンの素晴らしい実例です。DBR22 デザインコンセプトは、「Q by Aston Martin」のごく限られたお客様を対象に製造さ
れる予定です。 DBR22 は、コーチビルディングの古典的な手法と先進的な素材、最先端の製造技術を組み合わせることで
デザインの純粋さ、エンジニアリングの精度、心を昂ぶらせるパフォ ーマンス、そして真の情熱を完璧に融合させたモデルです。
また、「Q by Aston Martin」 設立10周年と、その無限の可能性を祝うための完璧な車でもあります。
このモデルは、109 年にわたるアストンマーティンの栄光の歴史の中で、もっとも希少な 1 台となるで しょう。
クラシックなプロポーションと完璧かつ筋肉質な曲線を備えた DBR22 は、アストンマー ティンの伝統を誇り高く表現
しています。このモデルは、DBR1、DB3S といった、世界 の頂点に君臨する 2 シーターのオープンコックピット・ス
ポーツカーを送り出してきた同 社の長い系譜を物語っているだけではなく、説得力のあるテーマをダイナミックかつ新
たな解釈で表現しています。 DB3S は、アストンマーティンによるレースの歴史における極めて重要なモデルです。
1953 年に登場したこの車は、フランク・フィーリーがデザインし、流麗なラインと優れた空力性能を備えた合金製
ボディを採用して、ル・マン 24 時間レースで強豪の一翼に加 わり、その他のレースでもすばらしい戦績を収めました。
究極のアストンマーティン・スポーツカーとして知られるDB1R は、フィーリーのデザイン言語をさらに進化させ、ア
ストンマーティン史上もっとも重要かつ影響力のあるモデルとなりました。このモデルは、有名なレースで数多くの勝
利を手にしますが、もっともよく知られているのが 1959 年の ル・マン 24 時間レースでの優勝です。ドライバーは
キャロル・シェルビーとロイ・サル バドーリで、彼らは同年の世界スポーツカー選手権においてアストンマーティンを
チーム 優勝へと導きました。 DBR22 デザインコンセプトは、アストンマーティンのデザイナーが考案した、まったく
新しいボディを特徴としています。コーチビルディングによる傑出した形状は、彫刻的で 筋肉質な存在感を創出するた
め、最小数のボディパネルから構成されます。その結果、ドラマチックでエレガントなスタイルをシームレスに融合し
いくつかの非常にユニークな デザイン・エレメントで補完されたボディが完成しました。
注目すべき点としては、アストンマーティン量産車に採用されるヴェインの替わりに、ユ ニークなカーボンファイバー・
デザインを活用した斬新なフロントグリルが挙げられます。 このデザインは、DBR1 と DB3S からインスピレーションを
得ており、このモデルのユ ニークなアイデンティティとなっています。また、アストンマーティンのヘリテージを明確に取
り入れながら、このインスピレーションを利用して真に現代的なデザインを生み出 しています。 ボンネットには、その下に
搭載された 5.2 リッターV12 ツインターボ・エンジン用のエ アフローを確保するため、印象的な U 字形のベントが設置さ
れています。遮るものがな い長いボンネットのラインは、低いウインドデフレクターや繊細なミラーを通して、見る人の目
をコックピットに惹きつけます。ミラーは、風の抵抗を受けにくいスリムなカーボ ンファイバー製のアームを介して、ドア
の上部に取り付けられています。 ホイールアーチの中には、まったく新しい 21 インチ・アロイホイールが装着されています。
DBR22 用として新設計されたユニークな 14 スポーク・デザインを持つこの軽量ホ イールは、モータースポーツ由来のセン
ターロック・ハブを備えており、多様なカラーパ レットから色を選択することができます。 4 DBR22 デザインコンセプト
では、「Paint to Sample」を活用し、特注のカラーに塗装 することも可能です。これは、「Q by Aston Martin」が提供す
るエクスクルーシブなオ プションで、ビスポークサービスによって大幅に拡大されるデザインの可能性を示すもの です。
DBR22 のコックピットは、数多くのユニークなコンポーネント、レザー、素地を露出さ せたカーボンファイバーを
幅広く使用して、クラシックな佇まいと現代的なアプローチを 融合しています。まったく新しいダッシュボードとス
リムなインフォテインメント・ディ スプレイに代表されるアーキテクチャーは、クリーンで整然としたインテリア環
境の創出 に貢献しています。DBR22 の室内は、アストンマーティンが世界を席巻したレーシング カーからインスピ
レーションを得ていますが、快適性も重視しています。現代的なダッシ ュボードやカーボンファイバー製のパフォー
マンスシートは、しなやかで独特の香りを放 つレザー張りで、その範囲はドア上部まで伸び、魅力的なインテリアが
生み出されていま す。 シート後部では、ドライバーとパッセンジャーの後方に生まれるエアフローを整流するために
ナセルと呼ばれる隆起が左右に設置されています。DBR22 のリアエンドは、専用 設計されたスリムで幅広いライト
ストリップを採用し、他車とは一線を画した水平基調の グラフィックを特徴としています。その下には、熱を後方に
排出するためのパーフォレー テッド・デザインのパネルが設置されています。この美しく彫刻的なパーツは、DBR22
の魅力的なデザインにおけるハイライトの 1 つです。スムーズに統合されたディフューザ ーと 2 本の大径エキゾース
ト・テールパイプにより、DBR22 は信じられないほどの存在 感を発揮し、エキサイティングなドライビング体験を
提供します。
「Q by Aston Martin」のビスポークサービスには多様なオプション・パレットが用意さ れており、あらゆるアスト
ンマーティン・モデルに対して完全にユニークな一台を作り上 げる機会を提供します。ボディカラーおよび仕上げや
カスタム仕様のグラフィックスから、内外装に使うティンテッド・カーボンおよびビスポーク素材まで、「Q by Aston
Martin」が手がける車は、デザインと欲求の限界を押し広げ、お客様のご要望を完璧に反映させて カスタマイズする
ことが可能です。5 非常にパワフルな 5.2 リッターV12 ツインターボ・パワートレインにより、DBR22 はその傑出
したスタイルにふさわしい、息を呑むようなパフォーマンスを提供します。最高出力は 715PS、最大トルクは 753Nm
で、0~60mph(0~96km/h)加速はわずか 3.4 秒、最高速度は 319km/h です。五感を刺激する 12 気筒の咆哮を
放つエンジンとドライ バーの間には、乗員を風から保護する小さなスリップストリームのみが設置されています。 その
ためDBR22 は、刺激的で鮮烈なマシンとなることを運命づけられています。 動的性能の面において、DBR22 はドラ
イバーとの一体感を高めることを目標に開発され、 そのシャシーは優れた精度、俊敏性、走行フィールのすべてを実現
するように設計されています。DBR22 は、専用のエンジン・キャリブレーションとトルクを最大限に活用する 8 速パド
ルシフト・オートマチック・トランスミッションを組み合わせることにより、他 のどのモデルとも異なる挙動と出力特
性を備えています。固定式のステアリングコラムは 高い精度を実現し、路面からの精細なフィードバックを提供するた
め、ドライバーは、タイヤのグリップを正確に把握することが可能です。 DBR22 は、シャシー構造にもこだわりました。
フロントとリアに採用されるユニークなシアーパネルは、ねじり剛性をさらに高め、専用のキャリブレーションが施された
アダプティブ・ダンパーは、優れたボディコントロールと洗練された走りを実現しています。
これにより、DBR22 は、公道でもサーキットでも至高のドライビング・プレジャーを提供 します。 DBR22 は、
3Dプリンターを活用したリア・サブフレームも搭載しています。アストンマーティンがこの製造方法を採用するの
は初めてのことです。リア・サブフレームは、ア ルミニウム素材を 3D プリントした複数のパーツを接着して製造
されます。その利点は明 らかで、大幅な軽量化と剛性の維持に加えて、必要に応じて、非常に少ない数量のモデル
用の特別なパーツを製造することができます。アストンマーティン・チーフ・テクニカル・オフィサーのロベルト・
フェデリは、次のように述べます。「DBR22 の開発においては、テクノロジーが決定的に重要な要素となりました。
私たちは、カーボンファイバーを多用し、また構造部品の製造に 3D プリンターを活用しました。 DBR22 は、アス
トンマーティンの類まれな能力を結集した車で、ワールドクラスのデザ インとエンジニアリング、生産に対する機敏で
インテリジェントなアプローチを組み合わせています。究極のビスポーク・カスタマイズ・サービスの節目を祝うた
めに設計されたDBR22は、エンジニアリングの開発においても、スタイルに見合うダイナミックなキャラクターが
反映され、その走りはドライバーを虜にします」 アストンマーティン・チーフ・クリエイティブ・オフィサーの
マレク・ライヒマンは、次のように述べています。「私たちは、デザイン作業を異次元のレベルに引き上げ、徹底的
に形状を突き詰め、未来 の姿を現在に表現することを目指しました。その過程で、究極のボディ・サーフェイス、
プロポーション、フォルムを追求しました。
このアプローチを、先進のプロセス、テクノ ロジー、素材と組み合わせることで、レースの血脈を現代に蘇らせ、
新しい血統を生み出すことに成功しました。DBR22 は、スピード、俊敏性、スピリットに満ちた、純粋なア ストン
マーティン・スポーツカーであり、未来の多くのアイコン・モデルの基盤となるマ シンです」 DBR22 デザイン
コンセプトは、8 月 19 日(金)から 8 月 21 日(日)まで、ペブルビ ーチ・コンクール・デレガンスにおいて展示されます。