MASERATI Granturismo

ついにマセラティの2ドア現行モデルの登場です。
名前もグラントゥーリズモ。
英語読みではなくイタリア語読みの方が優雅ですよね。
デザインはフェラーリと同じくピニンファリーナとなり顔は今っぽくいかつくなったものの全体のラインは伸びやかで優雅に変身しました。

しかし、このグラントゥーリズモに試乗して声を大にして言いたいのはマセラティのエンジニアはどうやってこんなに豹変させたの?と言う事!

プラットフォームやエンジンは基本的に現行クアトロポルテと同じです。でも乗り味は全く違う。
GTとして素晴しく完成度が高い。
20インチなのにすべるようにドライブできる。
前後ともダブルウィッシュボーンなのに静かで乗り心地が良い。
大人4人が乗れるのに大きさを感じさせない。
オートマなのにパドルシフトで操作出来、シフトダウンすればブリッピングもしてくれておまけに排気音が素晴しいからシフトチェンジが楽しい。

とにかく飛びぬけた高速安定性、心地よいエンジン音を伴って且つ静かな室内、こんなに低速域から高速域までバランスの取れたマセラティがあっただろうか?
いや、他のメーカーを含めてもそんな車はこの世に数えるほどしかない。


マセラティはエンスーの車と言うイメージがありますがグラントゥーリズモは誰がドライブしても満足度が高くマセラティのイメージを刷新する車に大きく様変わりしました。

とにかく感動する事が満載です。
書ききれません。
 

【Check01】フロント周り 見た目からしてスポーツカーですよね。一目でイタリアの車だとわかる優雅さがわかると思います。

【Check02】リヤ周り この4本のマフラーから出るエキゾーストサウンドは乱れのない美しいマセラティ特有のものです。

【Check03】サイドライン 張り出したオーバーフェンダーが女性的な美しさを醸し出してます。ホイールの色もマッチしてます。

【Check04】フロントホイールとキャリパー 伝統のトライデントをモチーフにした20インチホイールとブレンボの4ポッドキャリパーは色合いもシックで映えます。

【Check05】リヤシート 2ドアスポーツカーですが2+2ではありません。ちゃんと大人が4人乗れるのが素晴しい。
2011/03/10(Thu) | 新着情報
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MASERATI Gransport

軽快で高速道路でもワインディングでも楽しめる
グランドツアラー




ジウジアーロデザインの兄弟車と言ってもいい3200GT、クーペ、グランスポーツ。ジウジアーロデザイン最後の完成された2ドアクーペがマセラティ・グランスポーツです。
クーペとの違いを言いますとエクステリアはフロントバンパー、リヤバンパー、サイドスカート等が新設計になりエアロダイナミクスも改良されました。
フロントとリヤバンパーのグリル部分もメッキを施されてかなりスタイリッシュに変身しています。
ホイールサイズも18インチから19インチへ変更されました。
インテリアもレザーとカーボン、そしてブライトテックスと言う新素材でまとめられています。

今回の試乗車の色は吸い込まれそうな深みがあり、明るい絶妙なブルーそれがこの車のブルーメディオテラネオと言う色です。写真でもわかる様に光の当たり方によって素晴しい発色をします。
エンジンを掛けるにはドライバーズシートに着いてキーシリンダーを回しオンにします。
次に右下のセンターコンソールにある青いスターターボタンを押せば美しい音が始まります。そして、是非青いボタンの下に配置してあるSPORTボタンを押してください。
素晴しいエンジンサウンドが聞こえてきます。
まさにフェラーリ社で製造されたエンジンのサウンド。そしてパワー。フロントエンジンですから振り回しても扱いやすいのでMSPオフのモードも楽しみやすいと思います。

ドライブしてみるとスポーツカーらしさが湧き出る感じでついついアクセルを踏み込んで楽しみたくなります。
加速のフィーリングも良いのですが減速は更に気持ち良くてブレーキングをしながらのカンビオコルサのパドル操作ではパンパンと言う歯切れの良いその音に自ら酔いしれる感じです。
街中ではノーマルモードで静かにのんびり、ちょっと山間部に行けばバイクのツーリングの様に楽しくリズミカルにドライブ。
仕事にも息抜きにも使えるそんなマセラティでした。


【Check01】斜めフロント  メッキグリルの中に輝くトライデントがあります。バンパー下のスポイラーで高速安定性は更に向上しました。

【Check02】斜めリヤ リップスポイラーの追加とリヤバンパー下のメッシュ、テールパイプもメッキで美しくまとまってます。このマフラーから出る音がまた美しい。

【Check03】運転席 カーボン製のパーツが上手に配置されています。マセラティ流のデザインは現代と過去が上手にまとまっています。

【Check04】リヤシート 大きな人はきついと思いますがちょっとした移動なら問題ありません。シートがあるとないでは全然違いますよね。真ん中にあるカーボンの噴出し口がまたかっこいい。

【Check05】トランク 4人分のトランクスペースと考えると狭いのですが普段使うには十分と言う事ですよね。
2011/03/09(Wed) | 新着情報
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Maserati Quattroporte Evoluzione V8

  今回の試乗は、マセラティがフェラーリ傘下になって2年後、フェラーリによる改良を加えて大きくマイナーチェンジした1999年式後期型クアトロポルテです。

この車の良い所はその大きさとデザインです。最近の高級車は大きくて戦闘的なデザインだから好きでないと言う方にはぴったりです。大きさは全長4.5メートル。現行のクアトロポルテは全長5メートルを超え、多くの競合車が5メートルオーバーです!最近のプレステージカーって大きいですよね。
そしてデザイナーはあのガンディーニです。ガンディーニはカウンタック(リヤアーチがそっくり)やランチャストラトス等を手がけた有名なデザイナーです。

マセラティがデ・トマソ傘下だった時代の後期の車両は殆ど彼の作品で、この車両は4代目クアトロポルテ(現行は5代目)またはガンディーニ・クアトロポルテと言われています。優雅さの演出の仕方がピニンファリーナやジウジアーロと違うんですよね。大きな主張をせず、さりげなく高級感を醸し出す。それがガンディーニ・クアトロポルテだと思います。

実は私、この時代のクアトロポルテには縁が無く、乗った事がある車の殆どが何か壊れている。ところがこの個体は新車当時を教えてくれました。V8・3.2リッターDOHC32バルブインタークーラー付きツインターボでパワーは326馬力と当時では最先端の技術を満載したエンジンは車内のスイッチでノーマルとパワーのモードが選べます。
パワーにするとターボパワー炸裂と言わんばかりの「こんな加速できるんだ!」と誰もがびっくりする加速を体験できます。3200GTに近いフィーリングです。
しかもスピード感がない!高速域での乗り心地の良さも抜群です。実は素晴らしい大人の4ドアセダンだったんだ〜と感動しました。
でもこのガンディーニ・クアトロポルテでこんな程度の良い個体を探すのは困難なはずです。
めぐりあえただけでも私はちょっと幸せな気がする。マセラティとフェラーリの合作。理解できる試乗でした。

 

【Check01】リヤフェンダーアーチ カウンタックと同じ形です。ボディーの色はヴェルデブルックランズと言う紺色でホイールのシックなシルバーと見事なマッチングです。

【Check02】リヤ斜め上 派手ではなくシンプルにまとめてあるスクエアな形ですがそれがまた良いんです。

【Check03】V8ツインターボエンジン ボンネットを開けると赤いヘッドカバーがイタリアンっぽくて男心をそそります。

【Check04】リヤシート 4ドアですから後ろの居住性は大事ですよね。凄く広い訳ではありませんが必要十分です。シートはまったく傷んでいません。

【Check05】トランクルーム ここも十分な広さがあります。中にあるのは専用工具箱です。

【Check06】シンプルなメーター 回転計は有名なイエーガー製。距離計は本当です。スピードメーターは300キロ!まで刻んであります。
2011/03/08(Tue) | 新着情報
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